cheeroから「Danboard」ブランドのモバイルバッテリーが2種類発売されました。容量は10500mAhと13400mAhで、どちらもUSB Power Delevery(USB PD)に対応しているのが特徴です。
今回、両機種のUSB PD対応状況を調べてみました。
いつものように、AVHzYのテスターで測定します。
AVHzY USBテスター 電流電圧テスターチェッカー クイックバッテリー充電器検出器 DC6A26V充電器 容量テスター PPSトリガー 急速充電PD/QCに適応 日本語オペレーティングシステム 日本語説明書付き (Amazon.co.jp)
測定結果は2機種とも同じでした。まずType-C側はこんな感じ。USB PD以外にQualcomm Quick Charge 2.0 / 3.0と、Samsungの高速充電規格AFC(Adaptive Fast Charging)に対応しており、USB PDの観点から言えば規格違反といえます。USB PDのPDO(電圧と電流の組み合わせ)は、5V/3A、9V/2A、12V/1.5Aで、PD 18W対応に十分なモードを備えています。
ちなみにType-A側はこんな感じ。USB標準のDCP以外、AppleとSamsungの電流だけを増やすモードに対応しています。
今回の2機種に先立ち、cheeroからUSB PD対応の「cheero Power Plus 4」が発売されています。過去記事で測定しましたが、今回と比較すると、以下のような違いがあります。
- Samsung AFCに対応しない代わりにHuawei FCP(Fast Charger Protocol)に対応
- Type-AもType-Cと同一の急速充電に対応
- USB PDのPDOで、5V時の電流が2A(PD 18W対応には電流不足)
特にDanboard Versionの13400mAhは、 Power Plus 4と外見は同一で色違いの製品なのですが、内容が微妙に異なっているのが興味深いところです。