USB PD対応のモバイルバッテリーがずいぶん手元にたまってしまったのですが、懲りずに購入してみました。いつものUSB PD測定のほか、今回は外見レビューなどもしてみました。
パッケージ、外見、付属品など
まずはパッケージの外観から。
内容物はこちら。USBケーブルはC to Cタイプが付属しています。このほかに説明書が付属しています。
裏側です。黒塗りにした部分にはロット番号と思われる文字列が記載されていました(個体を識別できるとは思えませんが、念のため伏せさせてください)。
端子面はこちら。Type-Aの出力とType-Cの入出力コネクターと、残量インジケーターがあります。
残量インジケータは本体のボタンを押したときに表示され、充電中は点滅します。
PD対応ダンボーバッテリー「Power Plus Danboard Version 10050mAh」(リンク先はAmazon.co.jp)と同一筐体に見えたので比べてみました。幅と高さはほぼ同じです(95×62mm)。
ただ、厚みは違います(Danboard:22mm、Extra:25mm)。
測定器を使ったUSB PDの測定
それでは、USB PDの測定をしてみます。測定値はこちら。
まず、Type-C端子の測定結果はこちら。
PDOは5V/3A、9V/2A、12V/1.5Aと、USB PD 18Wの基準を満たします。一方、USB標準のDCP、PD以外の急速充電規格をサポートするのは、USB規格にのっとった充電規格(PD、BC)以外の方法を禁じている USB Type-Cの規格に違反します。
ちなみにType-A端子の測定結果はこちら。USB標準のDCPのほか、Apple、Samsungの(電圧は5Vのまま電流を増やす)急速充電規格に対応します。
実際の充電・給電
実際に、モバイルバッテリーへの充電と、スマホへの給電を試しました。USB PD対応のACアダプターでモバイルバッテリーを充電すると、下図のように9Vで充電されます。
ただし、ACアダプター側が12Vに対応する場合、12Vで充電されます。
USB PD対応スマホ(シャープ SH-M07)を接続すると、9Vでスマホに給電します。
iPhone 8を接続した場合も、9V給電になりました。
まとめ
cheeroのモバイルバッテリー「Power Extra 10000mAh」を評価しました。実用上の使い勝手には問題を感じませんでしたが、USB PD以外の急速充電規格をサポートするため、Type-Cの規格違反となります。Quick Charge対応を規格違反ととらえるか便利ととらえるかは、読者の解釈に委ねたいと思います。