今回は、Ankerの「Anker PowerCore 10000 PD Redux」と「 PowerCore Slim 10000 PD」2機種のモバイルバッテリーを測定してみました。どちらもUSB PD 18Wへの対応をうたっています。なお、2019/11/04現在、Amazonでは PowerCore Slim 10000 PD の「改善版」が販売されていて、売り切れていますが、当方で測定したのは改善前のものです。
測定機器はこちら。
まずPowerCore 10000 PD ReduxのType-Cから。Qualcomm Quick Chargeなどの非純正急速充電には対応していません。PDOは5V/3A、9V/2A、15V/1.25Aで、USB PD 18Wとしては15V/1.25Aだけが違反(15V×1.25A=18.75Wとなるため)です。
一方、 PowerCore Slim 10000 PDのType-Cは以下のような感じ。 非純正急速充電に対応せず、PDOは5V/3A、9V/2A、15V/1.2A。15VのPDOが1.2Aとなっており、USB PD 18Wの規格に適合していると言えそうです。
ちなみにType-Aはどちらも以下のような感じです。Apple 2.4Aだけ対応という結果が出ていますが、機器に合わせた最適な充電を行うAnkerのPowerIQに対応しているということで、実使用上は問題ないでしょう。
ようやくUSB-PDの規格に適合している(らしい)モバイルバッテリーに出会えたので、PowerCore Slim 10000 PDを使い込んでいきたいと思います。それにしてもAmazonの「改善版」の何が改善されたのかとても気になる……。